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ヒッチハイクは焦らない事が大事
6月28日
昔から「あまり効果がないこと」「もどかしいこと」の例えとして
「二階から目薬」
と云う言葉が使われ、同様に本当に二階から目薬を垂らしてみて下のヤツがしっかりと目でキャッチ出来るか実験する猛者共が後を絶たないんですが、実はその目薬、現在良く使われる「水溶液タイプ」では無い、との事でエントリ。
→二階から目薬より引用。
無風状態なら比較的簡単といわれる「二階から目薬」。
実は大きな誤解がある。
この「目薬」というのは、水溶液タイプではない。
水溶液タイプは、医師のヘボン(ヘボン式ローマ字表記法で有名な語学者でもある)が、明治10年ごろに知り合いの日本人に製法を教えてから普及したもの。
言葉が生まれた時代の目薬は「塗り薬」なのである。
うひゃー、想像と違ってたと云いますか、液体じゃあ無くて固体かよ!
ちょっくら調べてみた所、初めて「二階から目薬」という言葉が登場したのは
元禄13(1700)年に刊行された西沢与志(一風)の 『風流御前義経記』つー作品の
「二階から目薬さす仕掛け、さりとは急な恋ぞかし」
と云う一句かららしいです。
それを考えると、明治時代に入ってから普及した水溶液タイプは時期的に有り得ないと考えるほうが自然でしょうねぇ。
しかし、これからの「二階から目薬」の実験は塗り薬の塊を二階から投げつけるか、長い棒の先端に塗って一階に居る奴の目を突くとかしなければならなさそうですね。
いやぁ、実験部隊も大変ですな。
補足
上記では「塗り薬だ」と断定してますが、実は調べてる間、一度も「昔の目薬=塗り薬」と証明できる資料っぽいモノは無かったんですよね。
そもそも由来である「二階から目薬さす仕掛け~」の「さす」という語句が「塗る」とイコールっつーのも納得できませんし。
もしかしたら、もうちょい調べてみると色々出て来るかもしれませんねぇ。
関連リンク
→GENDAI NET : かすみ目から白内障までの目の特効薬が善光寺の老舗にあった! 鉄砲伝来のポルトガル人から製造方法を伝授されたという由来を持つ。
→メグスリ屋 メグスリノキ(目薬の木)は戦国時代から
→spiceroad.西洋目薬
→明ぼの草上巻 1780年の文典で画像あり
→Diarynote: 味噌汁に目薬を垂らす女 : BLOG
→二階から目薬デラックス げーむ
→二階からいっぱい目薬
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2018/03/29 10:13 PM
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